「芥川君!!」


変な感情を持っちゃいけない。もう人のものなんだから





The captive of a smiling face(後編)






「・・・何?」

「あっ・・・あの・・・」

・・・きっともうにはバレてると思う。
告白をされてた所を見られてたのは。
目だって合っちゃったし・・・それに今の俺の態度で分かっちゃったと思う

「さっきの・・・・見た?」

「え・・・?」

「ほら・・・・」

「あぁ・・・うん・・・」

「やっぱり・・・・」

どうしたらいい?
こんな時に笑っておめでとう?
そんなの・・おかしいよね・・・・

「「あの」」

と声が重なった。

「えっと・・・・」

から・・・先言いなよ」

「えっ・・・あっ・・・うん」

が下を向いた
確かに目を合わせて言えることじゃないよね

「私・・・さっき告白されて・・・」

知ってるよ。さっき見たんだから
別れを言いにきたんでしょ?
彼氏が嫉妬するかもしれないからって









もうに膝枕してもらえないってことぐらい















そんなの言われなくたって分かってる









「さっき・・・」

少しだけ俺との間に風が流れた
もう何分黙ってる?
俺だって別れるのはつらいよ
でも
が出した答えなら受け取るしかないよね



















の気持ちなんだから



散々振り回したのは俺だし
それでもは気にしないでという顔で俺に微笑みかけてくれた
まるで俺の事が好きかのように

「・・・・断ってきたの」

「え・・・?」

「・・・告白されたのは事実だし・・・芥川君に見られちゃったのが事実なの」

「・・・」

「・・・さっき・・・私は・・・・”ごめんなさい。私好きな人がいるからって”言ったの」

好きな人?

「私・・・芥川君の事・・・好きだから・・・ずっと言えなくて・・・・」






「ねぇ芥川君」

「・・・?」















「ずっと前から好きでした」














日が少し傾きオレンジ色に染まったの髪をそっと撫でた
まだ少し顔が赤い













「俺も・・・ずっと好きだった!」














特別な感情を持ってずっとずっと一緒にいられればいいと思う









夢の中でもずっと永遠に













fin.



*     *     *     *     *     *
終った・・・・
すいませんやたらと長くて・・・
しかも会話少ないですよね・・・(よく考えてみれば)
・・・ジロ夢だったのかなぁ・・・
本当はチョタ夢に使うはずのネタだったんですけど、途中でネタが思いつかなくなりジロ夢に。
何故にヒロインが芥川君と呼んでたのかと聞かれると謎ですね(ぇ)
結構シリアス風味で書いてみたんだけど黒崎にはトウテイ無理みたいですね(爆)
ちなみに今回ジロ夢のタイトル。
日本語に直すと「笑顔の虜」って意味なんです。
あんまり作品とマッチしてないのは許して(苦笑)
次は跡部夢でシリアス書きたいな〜(無謀)
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2004・01・17。