いつも憂鬱で。
いつも一緒で。
俺って何でこんな日に生まれたんだろ・・・
コンプレックス
5月5日。晴れ。
いや、それはそれで良いんだけどさ。俺、雨嫌いだし。
雨降ってるとさぁー・・・外で寝れないし?
それに、髪がもっとクリンクリンになってジメジメだから俺は嫌い。
だから、晴れて良かった。
俺は、ボーっとしながら部室のドアを開ける。
「おっ・・・ジローじゃん!」
「あぁーがっくん・・・おはぉー・・・・」
がっくんは、相変わらず元気だなぁー・・・今日ってGW真っ最中なのにさ。
何で部活があるんだC・・・・
「なんだよジロー!!もうちょっと元気出せよ!」
「眠い・・・・・」
俺は、体をソファに沈める。
ちょー気持ちい・・・・・
俺が、フワフワのソファに沈んでいると、ジャージを引っ張られた。
「ちょっとジロー!?起きて起きて!!今日は校内練習試合なんだから!」
「えー・・・ヤダぁー」
「跡部に怒られちゃうでしょ!?樺地にお尻叩いて欲しいの!?」
「痛いからヤダぁー」
「もう!がっくん!ジローの足持って!」
そう言って、俺の右足を掴む。
マジ休日だから寝たい・・・
「今日はGWだから部活休みにしてほしいC」
「・・・は?」
は俺の顔を見て、「何言ってんの?」みたいな顔をする。
え?だって今日は部活だって・・・
「今日は、子供の日だよ?」
「そうだぜ、ジロー!!跡部が、でっけー鯉のぼり用意したんだぜ!」
「別に鯉のぼりって歳じゃ・・・」
「ジローが言ったんでしょー?でっかい鯉のぼりが見たいって」
え?俺ってそんな事言ったっけ?
「そ・れ・に!」
「今日はジローの誕生日だしね。ジローの好きなムースポッキーだっていっぱい用意したんだよ?」
あぁ、そうだっけ。俺の誕生日か。
「そうだぜ!!それにジンギスカンだって用意してよ!」
「すっごい時間かかったよね」
そう言いながら、がっくんとは話し出す。
それって、俺のために?
「マジマジ!?」
「ぜぇーんぶっジローのために用意したんだぜ!」
「だから、ジロー一緒に行こう?」
「でも・・・」
「でも?」
は心配したような面持ちで俺の顔を見る。
でもさ、それって子供の日と一緒に・・・・って事っしょ?
「言っておくけど、子供の日と一緒じゃないからね?あの跡部が子供扱いされるの嫌いなの知ってるでしょ?」
「え・・・・」
俺の考えって全てお見通し?
「全部、ジローのために用意したんだって。ね、がっくん?」
「あったりめーだろ!ジローは俺達にとって大切な仲間だし。」
「そっ・・・そっか・・・ヘヘッ」
そっか・・・俺達って仲間だもんな。
「よっしゃー!!マジ眠気なんてどっか行ったC!!なぁなぁ!!俺の大好きなオレンジのムースポッキーあっかな!?」
「ちゃんと用意しましたっ」
そうだ、誕生日くらい遊ばなきゃダメっしょ。
「ジロー!」
俺は急いで、跡部達がいる場所へ行こうとすると、がっくんに呼び止められた。
「んっ?何?」
「から一言あるってよ!」
の方を見ると、手には小さな箱で。
「たっ・・・・誕生日おめでとっ!」
こんな祭日に生まれた俺だけど、
マジで、最高な誕生日になりそうな予感。
Fin
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ジローじゃなぁぁぁぁぁい!!!
本当は、氷帝全員が出る予定だったんですが、話がまとまらないので、急遽がっくんだけに。
なんか、ジローが大人になりすぎた。うん。
ごめん(ぇ
2006.05.07