誰にだって人が恋しくなる時だってある。
Fruit magic
「・・・・・・・はぁ」
私は今一人孤独に図書室にいます。(本当寂しい・・・)
何でかって?
私の彼氏・・・いや・・・こういう時って帝王跡部って言った方が良い?
まぁともかく趣味が読書・フライ・・・フィッシング?って奴らしい。
・・・私はどっちかって言うとがっくんみたいにギャースカ騒いでる方が好きだけど、彼氏がこうもなると
落ち着く時間が多くなった。
さっきから景吾は意味不明な英語の本を読んでる。
私もちょっとは興味を持ったハリー・ポッターって奴の1巻(遅れてるって言わないで)を読んでたけど、
たった30ページで終了した(ってか飽きた)
景吾の読んでる本の表紙には「A gentle feeling」って書いてあった。
どういう意味かなぁ・・・って思って自分で考えてると景吾はそれを借りる事にしたらしくて席を立った
「その本の題名何?」
「何だっていいだろ?」
「・・・知りたいんだもん」
「はぁ・・・英語が苦手な怜にはこれでも解けたら教えてやるよ」
そう言って近くにあった紙と鉛筆を持って何か書き出した。
書き終わると私に紙を差し出した
『It is too good to be together with you, and it is likely to break.』
・・・正直言ってあの本の題名より難しい気がするんですけど・・・
「えー何か難しそうじゃんー」
「ハッ。じゃぁ、教えねぇ」
「ヒント!!」
「アーン?んなの自分で考えろよ。お前ちゃんと授業受けてんだろ?」
「うっ・・・受けてるけど・・・」
「じゃぁ、解けるだろ」
「むっ無理だってば!!・・・んぅ」
私が大声で反論すると景吾の顔がいきなり近づいて自分の唇に景吾の体温が伝わってきた
とろけそうな
景吾のキスは
私の思考回路を全て止めてしまう
甘い口付け
しばらくすると景吾は私の唇から離れた
「In a bookroom, it is ... calmly・・・だろ?」
「何言ってんの??」
さっぱり分からない私にまた優しく私にキスをする
そっと景吾は私の耳元で囁く
「図書室では静かに」
「あ・・・」
そう言って景吾はニヤッてお得意の顔をすると席を立ってカウンターに本の手続きをしにカウンターに向かった
「むぅ・・・景吾っていっつも私が五月蝿いとキスするんだもんなぁ・・・それに・・・耳で囁かれるのが苦手だって知ってるくせに」
私はしばらく顔が林檎みたいだって景吾に笑われた
別にいいんだけど・・・・いつもの事だし(フンッ)
私が拗ねた顔で待ってると景吾は
「なぁに拗ねた顔してんだよ。・・・もしかして構ってやれなかったからか?」
「・・・」
「喋ろよ」
「ヤダ」
「喋った」
「むぅ・・・」
何時も私は景吾にからかわれてばっかで。
時には私だって甘えたいし
景吾と一緒にいっぱい喋りたいし
「そう言えばお前さっき渡した紙に書いてあった奴・・・解読できたのかよ?」
「出来ない」
「ちっ・・・まだ分かんねぇのか・・・」
「うん」
「・・・お前この前俺に「構ってよ」って言ったよな?」
そう言えば。
私ずっと景吾と喋ってなくて、
すっごく甘えたくてワガママ言ったんだっけ。
「・・・それとこれとどういう関係があるの?」
「構ってやれない理由がそこにあるんだよ」
「・・・?」
「まぁ、今日は諦めるんだな」
そう言って景吾は帰る支度を始めた。
私も家に帰って辞書で調べてみようって思った
* * * * * *
家に着いて着替えて私は辞書を引き始めた。
「えっと・・・・この単語は・・・」
* * * * * *
「いっ・・・一応訳してはみたけど・・・」
私の訳した答えはこうなった
『それはよすぎるので、あなたと一緒になりえません。また、それは壊れるでしょう。』
ん〜・・・?
あんまり分かんないなぁ・・・
明日聞いてみよ・・・・
* * * * * *
「景吾ー」
私は景吾の教室のドアを開けると景吾が出てきた
「んだよ・・・」
「あのね!訳してみたよ!」
「で・・・どうなったんだよ」
「こうなった!!」
私が自信満々で紙を見せた
「あーん?それはよすぎるので、あなたと一緒になりえません。また、それは壊れるでしょう。・・・まぁ、合ってると言っちゃ合ってるけど・・・」
「ん?」
「まぁ・・・いっか」
「合ってるの?!」
「まぁな。」
「ご褒美は?」
「お前はそれが目的だったのか?」
「うん!」
「・・ったく」
景吾がご褒美でキスをしてくれた。
甘くてとろけそうな甘い口付けはフルーツの甘い香りがした
Fin..........
おまけ
「何か堅苦しい言葉だったよね」
「まぁな・・・・」
「・・・?」
「本当は・・・・こういう訳だったんだよ」
「?」
私に見せた一枚の紙にはこう書いてあった
『お前と一緒にいると好きすぎて壊れそうなんだよ』
「景吾!」
「何だよ・・・」
「大好き!!」
「・・・・フン・・・・」
景吾は顔を真っ赤にして歩き出した
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追記コメント
なんか、もう初期の夢小説で恥ずかしい限りです(ぁ
いや・・・今の夢小説でも十分恥ずかしいですけどね!(爆)
2006.01.10