大好きなのに。
何故か、不安になってしまう。
好きなはずなのに、
何故か私は身長や、外見の事を気にしてしまう。
だって景吾とは20cmも身長が違うんだもん。
いつか、景吾に似合う女になりたいと思ってた。
キスする時だって、景吾がいつも、しゃがんでる。
こんなのヤダ。
いつか、背伸びをしてキスしたい。
アンバランス
「・・・お前身長何センチだ?」
景吾は、いきなり私的禁句を言った。
・・・それは禁句なんだぞって景吾に言えば、済むはずなんだけど、何故か私は景吾の前だと、素直になってしまう。
「・・・・153センチ・・・・」
「マヂかよ・・・低くねぇ?」
その言葉を言われて以来、私のお昼の飲み物は牛乳になった。
「牛乳が嫌いだったが・・・!牛乳飲んでる!!」
そう。私は、牛乳が大の苦手です。
だけど、好きな人の為なら、牛乳ぐらい飲んでやる。
そう思いながら、私はお昼はかならず、牛乳を飲むと決めた。
「まぁ〜も無理するんやないで。跡部の為言うても、跡部はが牛乳飲んでるの知らんのやろ?」
「当たり前じゃん!どうせ、私背伸ばす為に牛乳飲んでるんだ!とか言ったら絶対景吾に笑われるし!!」
忍足は苦笑しながら、クリームパンを食べた。
昼食は、跡部抜きの氷帝Rメンバーでいつも私は食べていた。
前までは、そうではなかったんだけど、何故かR陣がゾロゾロと集まってきて、今の状態になった。
跡部は、一人で食べるのが好きなんだとか。
・・・彼女は心配じゃないんですか?
って聞きたい。
結構不安になる。
「せやけど、まぁ、と跡部の身長差が、約20センチ・・・キスするのも大変なんちゃう?」
「・・・・うん」
「・・・・・でも、えぇやん。そういうのも、ロマンチックやわぁ」
「何言ってんのさ!!カップルの理想の身長差は12cm!!私は無理をしてでも、あと、8cmは伸ばさなきゃダメなの!!」
「8cmって・・・・は女子やろ?もう成長止まってるんちゃう?」
「それ禁句!!牛乳飲めば、伸びるもん!!」
「はぁ・・・」
「このアンバランスな身長をどうにかしないと!!景吾に捨てられちゃうもん!!」
私は机をバンバン叩きながら、忍足に講義した。
忍足は、はいはいと言いながら食事の片付けをした。
「ほな、じゃぁまた明日な。跡部によろしゅう」
忍足は、教室から出て行った。
R陣も次々と教室から出て行き、私一人になった。
そして、一人寂しくお弁当のフルーツ、イチゴを食べた。
・・・・・寂しい。
* * * * * *
「けーご・・・・」
私は一人、昼食の片付けを終えて、屋上に向かった。
いつも景吾は、屋上にいる。
「ァン?」
「昼食は・・・終わったの?」
「あぁ・・・」
「・・・・そっち・・・行っていぃ」
「来いよ。」
私は、素直に景吾の方へ向かった。
「・・・・失礼します」
私は景吾の隣にチョコンと座った。
景吾は背も高いし、モテる。
私は、背が小さいし、そんなにモテない。
こんなにも、アンバランスなんだ。
「・・・・・。ちょっと立ってみろ」
景吾が、いきなり話しかけてきた。
私はビックリして、景吾の方をみた。
「ふぇ?」
「立てっつってんだよ」
「あ・・・うん」
私は、スッと立ち上がり、景吾の方を見た。
「・・・お前身長伸びたんじゃねぇか?」
「ほぇ?」
「・・・・・・・・伸びたな。微妙に」
「何で?」
景吾の髪が、風になびく。
「・・・牛乳飲んでたからじゃねぇの?」
「なっ・・・何で!!」
「ァン?俺が知らないとでも思ったか」
「えぇぇぇぇぇ」
「・・・・口から牛乳の匂いがした」
「んなっ・・・・!!」
「それに、弁当のフルーツはイチゴだな」
「なぁぁぁぁ/////」
景吾は、得意気に私の顔をニヤニヤして見てきた。
すっごい鼻だなぁ!!とか、思いつつ、本当にビックリした。
「まぁ、これからも、お前の嫌いな牛乳飲んで、背を高くするんだな。」
「ぅっ・・・うん」
「まぁ、お前の努力は認めるぜ。別に、俺は身長なんざ気にしてねぇしな。」
「え・・・・?」
「外見も可愛いから惚れたけど・・・・俺は、の中身が好きだからな」
景吾はニィッと笑って私の髪の毛を撫でた。
これからも、アンバランスな私の身長を伸ばすために、牛乳飲みます!
と、景吾に誓った日なのでした。
終。
スンマセン。本当にスンマセン。
久しぶりの復帰の夢小説がぁぁぁ
何だか、前の感触を戻せるかなぁ・・・