いつだって、貴方がいてくれた。

大好きです。

愛してます。

ずっとずっと傍にいてください。


















しあわせのかたち



















「んっ・・・・・」


窓から差し込む日の日差しで、私は目を覚ます。
あぁっ・・・・鳥が・・・鳴いてるよ・・・




PiPiPiPiPiPiPiPiPi......



いきなり、携帯が大音量で鳴り始める。
いつも、この音で起きてるんだけど、今日は何故か数分早く目が覚めてしまった。

・・・・ただ、数分なんだけど。


「もしもし・・・・」


私は、眠そうな声で携帯に出ると、いつものように鼻で笑う声がする


「アーン?俺様から電話してやってんだぜ?ワンコールで出ろよ・・・ハッ」

「ハッ・・・じゃないわよ・・・すんごーく眠いんですけど!!」

「朝から怒鳴るなんて、元気の良いこった」

「うーるーさーいー!!」

「朝、迎えに行くから、家の前で待ってろよ?アン?」

「アンアン五月蠅いわよ!バカ!」

「はいはい。それじゃぁな」


プツッ・・・・


「きっ・・・きれた・・・・」


私は、急いで制服に着替えて、朝ごはんを食べる。
景吾が迎えに来るまで、残り5分ってところだった。

まさか、あんな事態になるなんて。














* * * * * * * * * * * * * 















「よぉ」


いつも、優雅に立ってお待ちの景吾様様。


「眠い・・・・」


私は、目を擦りながら景吾を見ると、いつもの景吾。
うん。


「眠そうな顔すんなって・・・誘ってんのか?」

「べぇーつぅーにぃー」


景吾は、微笑してそっと手を繋いでくれる。
ホントは、優しいんだね。景吾。


「あったかい・・・」

の手が冷たいだけだろ」

「そうかなぁー・・・そんなつもりないんだけど」

「まぁ、手が冷たいヤツは心があったかいって言うしな」

「じゃぁ、景吾は心が冷たいのかぁー」


そうすると、景吾は苦笑してスタスタと歩く。


「景吾ぉー」

「アン?」

「今日さぁー・・・」

「あぁ」

「景吾の誕生日だね」

「何だよ・・・は忘れてると思ったぜ?」

「覚えてるもん」

「何かくれるのか?」

「今、思い出したんだもん」

「何が覚えてるだよ(怒)」

「だってさぁー・・・あ、じゃぁプレゼントあげる!」

「・・・・・?」


私は、ゴソゴソと鞄の中から何かを出すふりをして、景吾に近づく。
ホントは、何もあげるものなんてないけれど。


「景吾ー・・・」

「アン?」


私は、景吾の制服の袖を掴んで、グイグイと引っ張る。


「私は、跡部景吾が大好きです」

「そんなの知ってるぜ?チャン」


「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

「それが、どうしたんだよ」

「え?今のがプレゼント」

「・・・・・・・・」


景吾は、目を見開いて私を見る。
あれ?もしかして不発?


「まぁ・・・にプレゼントを貰おうとするのが間違いだったな」

「えー酷い」

「あ!じゃぁ!」

「今度は、何だよ」

「景吾・・・産まれてきてくれて、ありがとう。ずっとずっと・・・大好きだから・・・離れないでねっ」

「・・・・・・っ/////」


景吾は、顔を隠すように私の手を離して歩き出す


「ちょっ・・・!景吾!!手離すなんて!私の事が嫌いなんだぁー」

「ばぁーか・・・違ぇよ」

「じゃぁ、何よー」

「照れ隠し」


そう言って、景吾の顔が近づいたと思ったら、唇に暖かいものが


「んっ・・・・」




プレゼントよりも、もっともっと大事なものをあげるよ。景吾。
それは、好きのかたち。

私と景吾のしあわせのかたち。










END

あぁー・・・もう、世界の破滅ですね(いきなり何
ってか、景吾誕生日ですよ。おくさん。
晴れて君も16歳だぜ!
あ、でも景吾は永遠の15歳です。好きなんだ!
ってか、2ヶ月ぶりの夢小説。
さぁーエンジンかけますよ。