今日は女子にとって特別な日。

大好きな彼氏にチョコをプレゼントしたり

片思いしてる男の子にチョコを渡して告白したり


男子は前日自分の机の中とか

ロッカーの中とかを掃除したりとか

ちょっとドキドキした一日がある。

それがバレンタイン







特別な日に特別な君へこの思い届けます







「はぁ〜・・・もうすぐバレンタインか・・・」

綺麗なラッピングで包まれたものが店に綺麗にならんでいる。
別に興味ないってわけじゃない。
むしろちょっぴりドキドキしてる派。
でも・・・私の好きな人にはライバルが多すぎる。

だって・・・好きな人が・・・・

跡部景吾だから・・・

私的には顔良し声良し性格良しって感じなんだけど。
ライバルが多くて話したこともないし、隣の席になんだけど、緊張して話かけられない。
でも!今年で中学校生活も終わり!
きっと跡部君のコトだから海外留学とかしちゃうと思う。
その前になんとしてもGETしたい!
・・・って子はいっぱいいるんだろうなぁ・・・

「・・・きっと跡部君に渡す子ってきっと手作りなんだろうなぁ〜・・・」

正直言って私は料理が苦手。
だから今まで本命の手作りチョコなんて作った事なんかない
いっつも義理チョコで済ませてる。
でも今年は違う!

今年こそ・・・・あの跡部君に食べてもらえなくても私の気持ちを伝えるんだから・・・!!








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「っしゃぁ!気合入れてチョコ作る・・・!」

材料もそろえたし、ばっちり道具も台所から引っ張り出してきた
・・・一応本屋にも寄って作り方の本も買った。
これだけでお財布の中は軽くなっちゃったけど、それでも、大好きな人にはあげたいと思う

なんてったって特別な日だし・・・
何かこの機会を逃すと・・・告白できないような気がする





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チョコ作りは深夜まで続いたけど、やっと自分の納得いくチョコができた。
ぶちゃけ最初ハートにしようとか乙女走りしてみたけど、形が難しいし、しかも何か恥ずかしくなって結局丸にした

ふと我に戻って時計を見てみたらAM1:30と指していた

「やばっ・・・明日起きられるかな・・・」

私は自信満々のチョコを台所に置いてベットの中に入った


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ー?早く起きないと遅刻するわよー?」

お母さんの声でハッと目が覚めるとデジタル時計はAM7:00を表示していた

「うゎぁっ早くしないと学校遅刻する!!」

「まったく・・・昨日何か夜遅くまで作ってたから悪いのよ?」

「あっ・・・・忘れてた!!」

私は急いでキッチンへ向かって置いておいたチョコを鞄の中へ入れて私は外へ出た


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「おはよー」

「あっおはよー」

今日はちょっと学校の中でもざわめきがある。
やっぱりバレンタインのせいかなーって思って鞄の中を見た。
ばっちり綺麗にラッピングしたチョコが入ってる。
問題はいつ渡すか。
跡部様親衛隊に紛れて渡す・・・でもバレたら怖い・・・

ふと隣の席を見るとまだ跡部君はきてなった。

机の中に入れておこっかな・・・

そっとばれない様に机の中にチョコを入れた

幸いにも何も机の中には入ってなかった。



しばらくして跡部君が樺地君を連れて教室に入ってきた。
両手に紙袋を持って。

「・・・ったくどうして女ドモはこんな日に渡すんだ!アーン?なぁ樺地」

「ウス」

そして跡部君は鞄から教科書を出し机の中にしまおうとした。

「アーン?ったく・・・机の中にもチョコかよ・・・おい樺地」

「ウス」

跡部君が机の中から出したラッピングされたチョコは・・・

私のチョコだった

「・・・・・・・・」

私はぼぉっとしてて持っていたシャーペンを落とした

「おぃ」

「・・・」

「シャーペン・・・落としたぜ?」

「・・・」

「おい!!!」

「えっ・・・あっはい・・・」

「ハハーン・・・」

「・・・?あっそれ私のシャーペン!!」

「落としたって言ってやったのにわざわざこのオレ様に拾わせるとはいい身分だなァ?」

「すっ・・・すみません」

「おい樺地。さっきのチョコ寄こせ」

「ウス」

樺地君の手から跡部君の手に渡ったチョコは私が作ったチョコだった

「これお前のだろ」

「・・・あっ・・・はい」

何故か正直に言ってしまった
何か・・・跡部君の前じゃ・・・・嘘言えない・・・
あの・・・綺麗な色をした瞳で・・・目を合わせられると何故か正直になってしまった

「ふーん」

「・・・あの・・・」

「アーン?」

「それ・・・」

跡部君は綺麗にラッピングを剥がし、箱に入ったチョコを取り出していた
食べて・・・くれるの・・・?
あんなにもらってるのに
他の子の方が美味しいんじゃないの?

期待してもいいの?

「・・・・食べてやるよ」

「え・・・・」

「オレ様は甘いのは食べない主義だが、今は食べたい気分だから食ってやるって言ってんだよ」

「他にもあるじゃないですか・・・・」

「っ・・・・鈍感」

「え?」

「最後まで言わせるつもりかよ・・・一回しか言わねぇから聞いてろよ」

「?」

そう言って跡部君は顔を近づけて耳元で囁いた

「ずっと前から好きだったぜ・・・オレ様を魅了するのはお前しかいねぇ・・・・・・・」

「うっ・・・あっ・・・うっ・・・」

「何てイヤらしい声出してんだよ。何だったら保健室行くか?」

そう言ってニヤッて顔をすると髪を撫でてきた

「・・・・いきなり・・・名前で呼ばないで下さい・・・」

顔が真っ赤になってるのは自分でも分かった

「下の名前で呼ぶのはベットの上だけにしてやるよ」

「それも困ります!!」

「じゃぁ、オレ様の事を下の名前で呼べばいいだろ」

「言えないですよ・・・」

「言え」

「・・・景吾・・・君」

「アーン?何だその幼稚園児みたいな呼び方は」

「・・・景吾・・・・」

「上出来」

「あの・・・!!」

「・・?」

「特別な日に・・・特別な・・・貴方に・・・好きという気持ちを与えていいですか?」

「・・・全て受け取ってやるよ。からのプレゼントならな」


そうして何だか成り行きで付き合う事になってしまった私はちょっぴりホワイトデーが楽しみに待つことにしよう



*     *     *     *     *     *

「・・・景吾・・・・」

「何だよ」

「特別なこの日に!特別な君へ!愛を届けます!」

「・・・それ。中3の時にも言ってなかったか?」

「そうだっけ?」

「・・・ボケか?」

「ボケじゃないです」

「・・・・甘いチョコよりお前が食いたい」

「変態」

「うるせぇ」

今は毎日の様に景吾と一緒にいられるコトが嬉しい

私の頭の中は年中ずっと景吾の事考えてるんだから・・・

ホワイトデーは3倍くらいのお返しで返して欲しいなぁって思う

欲張りかな?

















Fin




*     *     *  反省会(しょぼーん)   *     *     *
やたらめった長くてごめんなさい。
そして意味不明ですよね・・・・
バレンタインと言う事で、甘いのを目指したつもりが脱線しまくる形です(あぁ・・・
名前変換場所少なくてもうしわけないです。
そして跡部がアーン?連発申し訳ないです(あぅあぅ
黒崎は好きなんですよ・・・アーン?って言葉(跡部が出る前から生意気オレ様主義のガキンチョでしたから(ぇ
跡部偽・・・・そして変態(私がすでに変態ですね
ハイ。こんなのが皆様の前で飾られちゃうんですね・・・
世間から一人ぼっちです(しょぼーん