例えもし、俺が俺じゃなくなったのなら、


お前は気づいてくれるだろうか。


「景吾」と呼んでくれるだろうか。


俺は、に愛してもらえるだろうか。


例えば、俺が明日死んでしまったら、


お前は悲しんで泣いて、俺の事を死ぬまでずっと忘れないでいてくれるだろうか。


こんな心配するなんて、女々しいよな。


だけど、欲しいんだよ。お前からの愛と言葉が。


じゃねぇと、安心しねぇんだよ。

































欲しいんだ。

































「なぁ」


部活の練習も終わり、後片付けをしている
マネージャーは俺が無理矢理やらせてるんだけどな。が近くにいねぇと落ち着かねぇから。


「んー・・・何?」


ボールを片手に、俺を見るの目は綺麗で。
なんつーか、惹きつけられるんだよ


「もし、俺がいなくなったらどうする?」

「は?もしかして景吾ってば跡部家の跡継ぎを捨てるとか?!」

「ばーか、違ぇよ。もしもの話だ。で、どうなんだよ」


俺が顔をグィッと近づけると、は恥ずかしそうに視線を反らした。


「景吾が何も言わずに・・・どこかに行っちゃうのは嫌だけど・・・戻ってきてくれるなら良いよ」


夕日に照らされた顔が、赤くて・・・・ぜってー言葉では言えねぇけど可愛くて。


「・・・・そうか」

「何?景吾おかしいよ?」

「あぁ、おかしいのかもな」


未だに落ちているボールを一つ拾い、の手に渡す。
何もかも、明日になったら消えてしまいそうな気がして。

と触れられるのがこれで最後なのかもって思えて気がして。


「景吾なんかあったの?」

「いや、何でもねぇよ」

「?」

「俺がこんな事言うの・・・おかしいか?」


は、そっと柔らかく微笑んで俺を安心させる。


「全然おかしくないよ。私も、不安になる時あるもん」

が?」

「うん。景吾に好きな人ができて、それで景吾から別れようって言われたらどうしようとか・・・・思ったりするし」


俺がに別れよう?
そんな事言うワケないだろ・・・?


「そんな事言うワケないだろ」

「そうだと良いけど・・・・景吾ってば、時々違う方向見てるって言うか・・・・私と価値観が違うから・・・」

「・・・・・・、俺は・・・」

俺は、から欲しいものがあるんだ。


「分かってる。私は、景吾が・・・・裏切ったりしないのも分かってる。景吾が・・・愛してくれてるのも分かってる。ずっと・・・」

・・・・・?」


そっと、顔を覗くとは少し涙目で。
俺が泣かせたのか・・・?


「景吾が・・・どんな風になっても・・・私は景吾が好きだから・・・・ずっと・・・傍にいたいから・・・」


きゅっとジャージを掴む手は、わずかに震えていて。
ああ、俺が欲しかったのは


「景吾っ・・・・」


確かなお前の体温と、お前の言葉だから。


「好きだぜ、



例え俺の声が枯れ果てても、お前への愛は変わらないから。

例え明日、俺がお前の前から消えなくてはいけない状況になっても、

を忘れたりしないから。


ずっとずっと、俺はが好きだから。


だからどうか、俺にという確かな体温と、の言葉を永遠に下さい。

































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跡部に言われてぇよ(ぁ
跡部って時々ツンデレだと思うのね(お前だけだ
でも、すっごいレアな景吾だと思う。人には、人の体温を感じてなきゃ、安心できないって思うからさ。
ってゆーか、ここのサイトは跡部しかねぇのかよ!っという位跡部増殖サイトですね。すんません。

2006.08.31