「さむっ」
季節は秋。
だけど、気温は寒いです。
「はぁー・・・なんでこんなに寒いのー・・・」
「冬だからに決まってんだろ」
寒いけれど、やっぱり冬は好きです。
だって・・・
「ほら、手。貸せよ」
「ん・・・・」
景吾と手が繋げられるんだもん。
嫌いだよ。
「ま、日も沈めば寒くなるな」
そう言って白い息を吐く景吾。
なんてったって私の自慢の彼氏ですから。そりゃまぁ、カッコイイわけで。
「だけどさぁー夏は暑いのに、どうして冬はこんなに寒いんだろうね」
「そんなの自然の原理だからな。しょうがない。」
「なんかさ、ずっと寒くもなく暑くもない場所にいたいよね」
そう言うと、景吾は呆れた顔で私を見た。
あ、眉間にシワ寄せてる。そんな顔でさえもカッコイイ。
「そんなの無理だ。地球は暑いか寒いかに分かれてんだよ」
「えっ。そうなの!?」
「あぁ」
景吾は、本当は難しい事を知っている。
だけど、それを説明しても私はきっと分からない。だから、景吾は私に簡単に教えるんだ。
「だいたい、そんな毎日同じような気温だったら、はアイスも食べれねぇし、とは手も繋げないだろ」
そう言って、ぎゅっと私の手を握ってくれる景吾。
でもね、私は・・・
「コロコロ変わる季節は嫌い」
「あ?何でだよ」
そう言って、また眉間にシワを寄せて私を見る景吾。
「だぁーってさ。春は入学式。また景吾のファンが増えちゃうじゃん?
それに・・・夏は景吾は部活の大会で構ってくれないし。
秋は生徒会で景吾忙しいし・・・冬は・・・人恋しくなるし。」
今考えてみれば、私は景吾で始まって景吾で終わってる事に気づいた。
年中無休で私って景吾景吾言ってるかも。
「・・・俺は」
「え?」
「が嫉妬する顔を見たり、とアイス食ったり・・・の甘える姿を一年中見れるのは、俺は好きだ」
そう言ってる景吾は、少し頬を赤く染めてマフラーに顔を埋めていた。
「景吾可愛い・・・」
「うっせ・・・」
でもね、嫌いって言ってるけど、こうやって手を繋げる時期は大好きだったりするの。
どんな時も、私は景吾といられるだけで、嫌いから好きへと変わるんだ。
「だぁーい好き」
「あん?何がだよ」
「景吾も、季節も」
「・・・変なヤツ」
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と、いうわけで景吾夢でしたぁー。
久しぶりに夢書いた・・・(汗)短くてすみませんっ・・・
今の渋澤にしてみれば、これが限界かも・・・(苦笑)
これからも、頑張って地味に更新したいと思います。
2006.12.11
Keina Shibusawa