俺とお前の共通点は










独占欲が強い事















共通点










「・・・景吾。また浮気してでしょ」

そう言っていきなり俺の前に現れた
確かに昨日女と歩いてたけどよ

「お前だって、一昨日忍足と一緒に歩いてたじゃねぇか」

俺たちは後3日で付き合い始めて1年になる。

「うっ・・・ちょっと買い物に付き合ってもらっただけだもん」

「じゃぁ俺も一緒に歩いてた女とヤボ用があったから歩いてただけ」

俺がそう言うとはもの凄い嫉妬の顔で俺を見てくる。
実際俺も、忍足と歩いているのを見てもの凄く嫉妬したし、オレらしくないような日だった。
あの後どうなったとか凄く気になったし、俺はもうに振られるとか色々考えた。
夕飯だって喉に通らなかった。
本当に俺らしくなかった。

「・・・もうイイ」

そう言って泣き出して教室を出て行く
・・・また泣かせてしまった。

ただ俺が「どうして忍足と歩いてるんだよ」と聞けば良かったのに、何故か俺の何かが邪魔して言えなかった。
ただ、その一言だけ言えばよかったのに。



































*     *     *     *     *     *


































「ゆぅ・・・しぃ・・・」

いきなり泣き出して俺の目の前に来た

「まぁた・・・跡部に泣かされたん?」

静かにコクンと頷く
泣かせてる原因は確かににあるのかもしれない。
跡部に泣かされるたびに俺のところにやってくる。
俺の思考だと、多分跡部は嫉妬してるんやと思うけど。

「景吾がねッ・・・侑士と歩いてたから・・・・他の人と歩いたって・・・ぅっ・・・」

「・・・・。跡部に言ったん?私は付き合って1年立つから跡部へのプレゼントあげるために俺がいたってコト」

「うぅん・・・」

「・・・そりゃ、誰だって嫉妬するに決まっとるやん・・・」

「だって・・・内緒にしたかったんだもん・・・」

「せやけどなぁ・・・」

































*     *     *     *     *     *


























学校が終わり俺は家に帰り、一人ベットの上に寝転がっていた。

「はぁー・・・」

ふと目に入ったカレンダーに何か印があった。
カレンダーを取ってその印のついた日をみてみる。

あきらかに俺の字ではない。

のくせ字でこう書いてあった。

”けーごと私の付き合い始めて1年v”

「・・・バーカ・・・」

どおすんだよ。俺とお前が1年迎える前に別れてどぉすんだよ・・・
何だか無性にに会いたくなった。

鞄から携帯を取り出して電話をかけてみる。




「現在こちらの携帯は電源が入っていない為―――」



「チッ」

にかけてみたがあいつには繋がらなかった。
何だかむしょうにムカついたのでベットの上で本を読んでみる。






「・・・・・・・」





イライラして内容が頭に入ってこない。

俺は本を読むのをやめて寝る事にした。





「・・・寒ぃ・・・」



いつも隣にあるはずの体温がない。
何だかの体温が愛しい。

















*     *     *     *     *     *



















「ん・・・・」

目を開けるとカーテンがあけっぱなしで凄い日差しが入ってきた。

「ダリィ・・・・・」






俺はその日、体が物凄く熱く頭がボーっとしていたので学校を休むコトにした。







俺とが付き合い始めて1年まであと1日










*     *     *     *     *     *


















「えー?!景吾来てないの?」

「みたいやけど。跡部朝練出ておらへんかったし。」

「・・・今日で1年なのに・・・」

「風邪みたいやからしょうがないんとちゃう?」

「うん・・・」

「見舞いにでも行ってあげたらイィんとちゃう?」

「うん・・・そうする」












*     *     *     *     *     *










そろそろ学校は終る頃か。
俺は遅い昼食を食べながらそう思った。

やけに静かだ。
ほとんど白に染められた部屋。
必要なもの以外何も置いてない。

「はぁー・・・」

中々食べ物が喉を通らない。










ドアがコンコンとなった。
メイドの野郎が来たらしい。

「景吾お坊ちゃま。お客様が来てらっしゃいます。」

「・・・誰だ」

声があまり出ない。
そんなにまで俺の風邪は酷いのか。

「・・・様です」

「・・・入れろ」




ガチャッと鍵が開く後がして、入って来たのは征服姿のだった。



「・・・景吾本当に風邪だったんだ」

ビックリした様な顔で俺を見てくる。
俺は人間なんだから、風邪ひくに決まってんだよ

「・・・うるせぇ・・・」

頭がクラクラする。
喉も痛い

「・・・大丈夫?声あまり出てないよ?」

「平気だ・・・」

は俺に近付こうとする。

「風邪移るからこっち来んな・・・」

「だって・・・」

「だってじゃねぇ・・・移るからこっち来んな」

「ヤダ」

は早足で俺に近付いてくる。
風邪が移るじゃねぇか・・

「おい・・・風邪移る・・・ッ」

”風邪移るじゃねぇか”と言おうとした瞬間俺はベットの上でに抱き締められた。

「景吾の風邪なら・・・移っていいもん・・・」

「・・・そおかよ。俺はお前が風邪ひいたって見舞いに行かねぇからな」

「いいもん」

「で。何しに来たんだよ」

「・・・今日は何の日でしょう」

「・・・知らねぇ」

本当は知ってる。あいつが俺のカレンダーに印までつけやがって。

「知りたい?」

「知りたくない」

「えー・・・すっごい記念日なんだよ?」

「はぁー・・・俺とが付き合って1年の日」

「正解」

「で。何だよ」

「・・・プレゼントあげる」

一端は俺から離れて鞄から何か取り出した。
綺麗にラッピングられた物はあんだか不思議な形をしている

「・・・一人で選んだのかよ」

「うぅん。侑士に手伝ってもらった」

「やっぱりな・・・」

「・・・?」

「・・・忍足に選ばせるな。俺はお前が選んだ物なか貰うぜ」

「・・・私が選んだもん」

「本当かよ」

「本当だよ」

「はぁー・・・ちょっとこっちこい」

本当にコイツは分かっちゃいねぇ・・・
は俺が寝ているベットの近くに近付いた。

俺はを引き寄せて、唇を重ねた。

「なっ・・・何」

「・・・お前が欲しいってコト」

「・・・・えっ・・・?!」

「熱でおかしいのかもな。」

「・・・」

「俺は寝る。お前は帰れ。そのプレゼントは置いていけよ?」

「うっ・・・うん」

は机の上にプレゼントを置いて俺の部屋を出て行った。
気付けば夕日が俺の部屋を照らし出していた。

アイツが俺の部屋にくると気づかぬうちに俺の部屋は時間が流れる。
・・・重症なのかもな。

俺はの置いていったプレゼントが気になってベットから降りて机の上に置いてあったプレゼントを開けた。

中から出てきたのは、デジタルの腕時計だった。
安物なのかもしれない。
ケド、自分で買うものよりも何故かすっごく嬉しかった。
だけど、そんなのはには絶対言わない。
そんなコト言ったらになんて言われるか分かんねぇからな。











*     *     *     *     *     *




「あー・・・それ。からもらったプレゼントやろ」

次の日の朝練はおれは、からもらった腕時計をつけていた。

「・・・そうだけど」

「なんや冷たいな〜」

「うるせぇ」

「・・・にちゃんとお礼言うんやで」

「そんなの知ってる」

「・・・」

「何だよ」

「いや〜ベタ惚れやなぁ〜」

ニヤニヤ笑うもんだからちょっとムカッと来た。
でも、今は怒らない。
まずはにお礼言うからな。








「景吾〜!!おはよっ!」

そう言って俺の前に元気で現れた

・・・」

「ん?」

「腕時計。サンキュ」

少し照れくさかったケド、これが俺の本当の気持ちだから










fin...........








今回は甘めですよ!
すっごい頑張った!!(感涙
何か色々できたー。
跡部がちょっぴり壊れ気味ですけど・・・
ハハハ・・・(苦笑
跡部偽!!ギャッ(笑