さよならなんか、言わないで















君と最後の空を














「不二ィ〜」

英二は僕の机の上に座り、ちょっぴりしょぼんとして、僕の顔を見た。

「どうしたのさ?それと英二。机の上に座らないでくれる?」

僕がそう言うと英二は前の席の椅子に座って僕の方を見た。

ちゃん転校しちゃうんだってェ〜」

「そうなの?」

「うん〜。。はァ〜・・・ショックゥ・・・」

「でも近い所でしょ?」

僕は元気のない英二を久しぶりに見た気がした。
そっか・・・ちゃんが転校・・・

「遠いからショック受けてんじゃん!もう!不二のバカ!!」

「バカって・・・」

英二は気が済んだのか、自分の席に戻った。
まさか、英二と同じ人を好きになるって・・・何だか凄いライバルが増えちゃった様な気がした。

そう。青春学園で1番の美人とも言ってもおかしくない、ちゃん。

ココに転入してきた時は凄く騒がしくなった。
そして今僕の隣の席の子。

今は・・・友達と喋りに行ってるみたいだけど。

1番窓側の席の一番後ろ。
そして僕が、その隣。

とても、空の見晴らしがいい席だった。




















*     *     *     *     *     *





「おーい。授業始めるぞー。席につけー」

先生がそう呼びかけると、皆、自分の席に戻り、教科書や、ノートを取り出していた。

チラリと、隣を見ると、ちゃんが机の中をひっくり返していた。

「・・・どうしたの?」

僕がそう聞くと、少し照れくさそうに言う君。

「そのォー・・・教科書忘れちゃったみたいで・・・・不二君・・・見せてくれない?」

「よろこんで」

僕はそう笑顔で答えて、机と机をくっつけ、ちゃんにも見せるような近さになった。

「わぁ・・・不二君の教科書って、いっぱいラインマーカー引いてるね」

「まぁね、大事な所は覚えておかないと。」

「偉いねー」

「そうかな?」

小声で話す僕達。

「・・・ちゃんって、転校しちゃうの?」

「あー・・・もうそんな噂が?」

窓から入る日光。
眩しくて

「本当なの?」

「まぁ・・・ね・・・」

「そっか・・・」

「私の家ってね、転勤族で・・・」

「そっか・・なら仕方ないよ。また、会えるといいな」

僕は切なそうにそういうと、ちゃんは俯いて、静かに泣き出した。

「・・・授業中・・・だよ?」

僕がそう言うと、彼女は

「・・・今日・・・天気いいね」

そう話を逸らした。別に構わない。








この空は、僕と君が見る空はこれで最後なんだから。

















fin...........



えっ?!終わりなの?!ハイ。終わりです(どーん)
不二・・・って難しいね・・・・(滝汗)
果たしてこれが不二なのか。
偽者でごめんなさい。不二って書きなれてないから・・・・(苦笑
何だか話がついていけないのです(何
ハイ。。。ガンバリマス・・・