ただの偶然じゃなくて、








この偶然を、「運命」と呼ぼう。







俺達は、どこまでも堕ちていくんじゃからのぅ

































WARNING (20:堕ちてゆく)

































どこへ行くわけでもなく、俺達はゆっくり前に進む。


「仁王・・・・?」

「なんじゃ?」


は、キョトンとした顔で俺を見る。


「いや・・・ただ呼んだだけなんだけど・・・ね」

「そか」


は、オロオロし始める。
どうしたんじゃろ・・・


「あっ・・・あのさっ」

「ん?」

「そのっ・・・仁王は、私と一緒にいて・・・楽しい?」


何を今更・・・そう思い、俺はを引き寄せる。
の体温は凄く心地が良い。


「楽しいとか、そういう問題じゃないのぅ・・・俺は、の事が好きじゃから・・・一緒にいるんじゃよ?」


俺がそう言うと、は安心したように、俺にもたれかかる。
そんな行為さえも心地良くて。


「甘えたさんやのぅ」

「ん・・・仁王の心臓の音が気持ちい・・・」


俺は、の髪をそっと撫でる。

俺は、に堕ちていく。どこまでも。


は・・・俺に堕ちてるんか?


「におっ・・・」

「ちょっと・・・黙りんしゃい」


俺は、にそっと口付け、後頭部を抑える。


「んっ・・・」


ちょっとした隙間に、俺は舌を捻じ込む。


「にっ・・・ぉっ・・・」


このまま、側にいてくれれば、俺はに堕ちていく。
一度堕ちてしまえば、俺はから離れられない。


そっと唇を離すと、俺達を結ぶ透明であって・・・銀色の糸がプツンと切れた。


「におっ・・・?」

は・・・俺に堕ちとる?」

「え・・・・・?」

「俺は・・・の事・・・めっちゃ愛しとうよ・・・」

「ァタシも・・・仁王の事・・・」







僕達は、どこまでも堕ちてゆく。
どんな壁さえも、俺たちは突き進む。

たとえ、どんな警告でさえも、俺たちには届きはしない。










ただ、堕ちてゆくのみ。
































FIN

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仁王です。おそばせながら、ホワイトデー夢・・・とは言いませんorz
お詫びに、仁王の夢を。
ってか、意味分からんな・・・WARNINGとは警告って意味なんですけどね。
ココでは、WARNING=壁・不安をイメージして書いてみたんですが。
ってゆーか、WARNINGって加藤君の曲名だったり(ぇ)
多分、これからも加藤君や城田君の曲名が出てくるかもしれません。つーか、渋澤の事だから・・・(ぁ
まぁ、あまり期待しないで下さい(苦笑)

2006.05.14