最近、友達に彼氏ができたらしく。


メールでの”愛の言葉”について、やたらと話してくる。


私には彼氏がいるけれど、携帯は持っていても緊急の連絡とかにしか使わないから、全然メールも何もしてくれません。


そりゃぁ最初国光のメルアドと電話番号をゲットした時はすっごく嬉しかったけれど、


メールしてみても返事は無し。


あの国光ですから、愛の言葉なんてそんなの絶対無い!


って思うわけです。


国光って照れ屋だったのは知ってたけど、ここまで拒否されると誰だって不安になるわけで・・・

































やっと。

































「く・に・み・つー!」


たまたま廊下を走っていたら、国光を発見。
走って、国光の所に向かおうと全力疾走で行くと国光は「来たか・・・」ってな呆れた顔で私を見る。


「なんだ」


そんな私をスタスタと横切って、資料を持つ国光。
いつもどおり冷たくて。


「いや、なんでもないんだけどさ」

「そうか」


私をチラッと見て、国光は再び歩き出す。


「ねーねー国光っ!今日さ、帰りにケーキ屋寄らない?美味しいケーキ屋さん見つけたんだー」

「俺はあまり甘いものは食べない」


そして、いつも私の誘いを断る国光。
最初は、「そうなんだ」で終わらせてきたけれど、やっぱりだんだん不満は積もるもので。


「・・・じゃぁ、何なら食べるのよ」

「和食くらいだ」


老けてる親父め!とか思いながら、国光の制服の裾を握る。
いきなり握られてビックリしたのか、心配そうに国光が見てきた。


「どうした?」

「どうしたじゃないでしょ・・・・国光冷たすぎ・・・」

「お前に構ってやってるだろう?」

「そうだけど・・・」


確かに、話しかければ返事はしてくれる。
反応は冷たいけど。

そこが問題じゃなくて。こーゆーのって、彼氏彼女の話なのかなって思うわけで。


「国光って、どうしてキスしてくれないの?」


そう、15にもなる青年が、付き合って3ヶ月になる彼女を何もしてくれないのです。
私が、「好き」と言えば、国光は「あぁ」で終わる。
そう、未だに国光に「好き」も「愛してる」も何も言ってくれないのです・・・・!


「それは・・・・」


国光が困ったように、私から目を反らす。


「私が嫌いだから?」

「そういう意味ではない」

「じゃぁどういう意味?」

「確かに、俺はが好きだ。だが、それとキスは関係ないだろう?」

「関係あるよ!友達なんかっ・・・・付き合って一週間でキスしてるっていうのにさ!3ヶ月経つ私達には何もないなんて・・・おかしいよ・・・」


こんな事言ってる自分が何だか悲しく思えてきた。


「焦ってるのか・・・?」


私は、涙目になりながら国光を見た。
そうかもしれない。

友達ばっかり何もかも進んでて。
国光の事なんか考えないで、私の意見ばっか押し付けて。


「でもっ・・・・・」


国光は、持っていた資料を歩いていた生徒会の人に渡すと私の腕を引っ張った。


「ついてこい」


ただ、それだけを言って。


















「何でここなの・・・・」


つれてこられたのは、国光がいつも使っている生徒会室。


「人目につきたくなかったからな」

「えっ・・・じゃぁ・・・」

「キスするためじゃない」


なんだ、期待して損した。


が泣き出すから、ココに来ただけだ」

「泣く原因作ってるのは国光でしょ!」


何かがキレたように、国光に怒鳴った。
国光は、キョトンと私を見る。


「そうか、俺が原因で泣いていたのか」

「メールしたって返事くれないし・・・!」

「返そうとは思うんだが、なんて返したら良いのか・・・」

「電話したって出てくれないしっ・・・・!」

「通話料がかかるだろう?それに毎日のように学校で会っているんだから十分だろう」

「好きって言っても、国光は好きって言ってくれない・・・!」

「言う機会がないからな」

「国光って私の事好きなの・・・・?」

「あぁ、好きだ。だから付き合ってるんだろう?」


「え・・・・・・?」


今・・・好きって・・・


が好きだ。じゃなきゃ、付き合うはずもない。俺は女を遊ぶほど器用な男でもないからな」


国光は、何もなかったかのように、すっと立ち上がって生徒会室を出て行こうとする。


はこれで満足か?」

「さっきのって・・・・本心?」

「本心じゃなきゃ言わないだろう」


そう言って、国光は生徒会室から出て行った。


初めて言ってくれた、好きって言葉。
ちょっとぶっきらぼうだったけど、今の私にはすっごく嬉しかった。


そう思いながら、生徒会室を出て行こうとすると、携帯が鳴った。

「・・・・・・?」

登録した覚えの無い携帯の着信音。


メールを開けば




From:国光
Sub:(non title)
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俺はが好きだ。
の泣き顔なんて見たくないから、これ以上泣くな。




「国光・・・・」

このメールが、永久保護を受けた事を国光は知らない。

こんなメール・・・国光から一生送ってもらえないと思うから。


いつも「好き」って言われるよりも、すっごく稀に言われた方が、愛されてるんだなって思った日でした。

































Fin

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意味不明だ!!国光!!(ぇw
質問ページにて「国光愛してます!」というコメントを頂いたので国光書いてみましたが、
めちゃくちゃ偽者ですね・・・orz
すみません!orz

2006.0918